カーグラフィックTVでもお馴染みの田辺憲一さん。
自動車評論家としてのご活躍はご存知の通りですが、
彼が愛用する腕時計は1970年春に購入したティソのシースター。
1970年というと田辺さんが二玄社に入社した年ですから、
入社の前祝いかあるいは入社直後か、その辺りはよくわかりません。
ともかく、当時はTISSOTをティソと言わずに
チソットと呼んでいたようでした。
このシースターの文字盤は黒で
赤い秒針に三つのスモールダイアル。
30分計には5分間のブルーゾーンと
15分の位置には赤いラインがあります。
そして文字盤の外周には小さな
赤い数字が刻まれたタキメーター。
タキメーターの数字はもう老眼鏡無しでは見れないそうです。
購入場所は香港の免税時計店。
田辺さんがその時はめていた質流れの
2,000円のシチズンを一万円で下取りする代わりに
安値で購入することができたとのこと。
当時流行だったメタルバンドのオマケ付き。
購入後はよく壊れたようで、
初任給が4万円の時代なのに修理費に
3万円かかったこともあったとか。
ただ、その後は京都の上京区にある
マルニシという時計屋さんで
じっくり二か月かけて修理してもらった結果、
とても調子よく静かに時を刻んでいるそうです。